新電力サービスの一つである「サステナブルでんき」について、
- 電気料金はどれくらい節約できるの?
- 他のサービスと比べて安いの?
- 契約する上で、不便な点はない?
といった疑問をお持ちだと思います。
結論から言うと、「サステナブルでんき」は従来は新電力会社の中でも業界最安水準のサービスでしたが、2022年7月の値上げもあり、地域電力会社に比べて節約効果は大きくない状況になっています。
加えて、燃料調整単価の上限が設定されていないため、現在の市況においては地域電力会社より割高になる可能性が高く、サステナブルでんきの契約はおすすめできません!
現在の市況でおすすめできる電力会社は以下の通りになります。
地域によって、割安な新電力サービスは異なっており、全国の現在価格設定の中でおすすめ電気会社は以下の通りです!
現在の市況では、燃料費調整単価の上限を設定している電力会社が特におすすめです。
エリア | おすすめ電力会社 |
東京 | ドコモでんき |
北海道 | ドコモでんき |
東北 | ドコモでんき |
北陸 | ドコモでんき |
中部 | ドコモでんき |
関西 | 奈良電力 |
中国 | ドコモでんき |
四国 | ドコモでんき |
九州 | ドコモでんき |
沖縄 | (調査中) |
ドコモでんき、奈良電力については、以下記事からどうぞ!


サステナブルでんきのメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
- 基本料金は0円
- 使えば使うほど電力料金はお得で、ファミリー世帯におすすめ!
- SDGsへの積極的な取り組み
- 燃料費調整額の上限なし
- オール電化は未対応
- デマンドレスポンスサービスで電気料金が割高になる可能性あり
当記事では、電気料金節約のため数十社の新電力サービスを比較してきた筆者が、「サステナブルでんき」のサービスについて、料金体系から特徴、注意点まで詳しく紹介します。
基本料金0円のシンプルな料金体系!
サステナブルでんきはどんなサービスなの?

「サステナブルでんき」は、サステナブルエナジー株式会社が提供する電気販売事業です。
2016年4月1日以降、電力小売全面自由化により、各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)以外の事業者も家庭向けに電力販売が可能になりました。
サステナブルエナジーも電力小売全面自由化により電力販売事業に参加した企業のうちの一社です。
そんな「サステナブルでんき」の基本情報は以下の通りになります。
運営会社 | サステナブルエナジー株式会社 |
料金体系 | 基本料金0円型 |
燃料費調整額の上限 | なし |
解約違約金 | なし |
オール電化対応 | なし |
セット割 | なし |
料金支払い方法 | クレジットカード |
申し込み方法 | Web経由(サステナブルでんき お申し込みはこちら![]() |
また対応地域(最低アンペア数)については、以下の通り、沖縄以外の全国で契約可能です。
北海道 | 〇(40A~) | 関西 | 〇(なし) |
東北 | 〇(40A~) | 中国 | 〇(なし) |
北陸 | 〇(40A~) | 四国 | 〇(なし) |
東京 | 〇(30A~) | 九州 | 〇(30A~) |
中部 | 〇(40A~) | 沖縄 | × |
サステナブルでんき(サステナブルエナジー)の電気料金は安いの?

サステナブルでんきの料金体系とその特徴について、電気料金の考え方を整理した上で説明します。
先に、サステナブルでんきの料金体系の特徴をまとめると以下の通りになります。
- 基本料金0円
- 電力量料金は使えば使うほどお得
- 2022年7月の値上げで、価格メリットはあまりなし
- 燃料費調整額に上限がないため、現在の市況での契約はおすすめしない!
電気料金の構成要素
そもそも普段支払っている電力料金が、どのような構成になっているのかを簡単に紹介します。電気料金の構成要素は下図の通りです。

上図の赤字部分の「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は基本的に電力会社毎の価格差がほとんどないため、電力会社を比較する上で考慮する必要がありません。
そのため電気料金の節約を検討する上では、以下の3つに着目する必要があります。
- 基本料金
- 電力量料金
- 燃料費調整額
当記事でも、上記3つについて深掘りして調査を実施しています。
①基本料金、②電力量料金について
まずは、①基本料金と②電力量料金の2つについて、サステナブルでんきの料金プラン、料金シミュレーションの順番で説明します。
サステナブルでんきの料金プラン
「サステナブルでんき」は料金プランとして、以下3つのプランがあります。
- 従量電灯B(関西、中国、四国は従量電灯A)
- 従量電灯C(関西、中国、四国は従量電灯B)
- 低圧電力
それぞれの違いは基本的に以下のように考えられます。
- 従量電灯B・・・一般家庭向け
- 従量電灯C、低圧電力・・・商店・事務所向け
つまり、一般的家庭では従量電灯B(関西、中国、四国は従量電灯A)だけ検討すれば全く問題ないため、当記事では従量電灯B(関西、中国、四国は従量電灯A)の各地域での料金体系を紹介します。
なお、サステナブルエナジーは2022年4月29日に2022年7月分からの電気料金改定を発表しており、以下表は改訂後の価格となっています。
各地域電力会社との違いが分かるよう、地域電力会社の標準プランと比較しています。
確認したい地域のタブをクリックして、料金体系をご確認ください!
東京電力 (スタンダードS) |
サステナブルでんき (従量電灯B) |
||
基本料金 (円) |
30A | 858 | 0 |
---|---|---|---|
40A | 1,144 | ||
50A | 1,430 | ||
60A | 1,716 | ||
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 19.88 | 27.90 |
121~300kWh | 26.46 | ||
301kWh~ | 30.57 |
北海道電力 (エネとくポイントプラン) |
サステナブルでんき (従量電灯B) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
40A | 1,254 | 0 |
50A | 1,595 | ||
60A | 1,936 | ||
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 23.97 | 31.00 |
121~280kWh | 30.26 | ||
281kWh~ | 33.98 | 31.50 |
東北電力 (よりそう+eねっとバリュー) |
サステナブルでんき (従量電灯B) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
40A | 1,265 | 0 |
50A | 1,595 | ||
60A | 1,925 | ||
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 18.58 | 28.00 |
121~300kWh | 25.33 | ||
301kWh~ | 29.28 | 27.50 |
北陸電力 (従量電灯ネクスト) |
サステナブルでんき (従量電灯B) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
40A | 968 | 0 |
50A | 1,210 | ||
60A | 1,452 | ||
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 17.84 | 23.90 |
121~300kWh | 21.73 | ||
301kWh~ | 23.44 | 22.10 |
中部電力 (おとくプラン) |
サステナブルでんき (従量電灯B) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
40A | 1,144 | 0 |
50A | 1,430 | ||
60A | 1,716 | ||
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 21.04 | 27.70 |
121~300kWh | 25.51 | ||
301kWh~ | 28.46 | 27.50 |
関西電力 (従量電灯A) |
サステナブルでんき (従量電灯A) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
最低料金 (~15kWh) |
341.01 | 0 |
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 20.31 | 24.40 |
121~300kWh | 25.71 | ||
301kWh~ | 28.70 |
中国電力 (従量電灯A) |
サステナブルでんき (従量電灯A) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
最低料金 (~15kWh) |
336.87 | 0 |
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 20.76 | 26.00 |
121~300kWh | 27.44 | ||
301kWh~ | 29.56 | 25.80 |
四国電力 (従量電灯A) |
サステナブルでんき (従量電灯A) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
最低料金 (~15kWh) |
411.40 | 0 |
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 20.37 | 26.40 |
121~300kWh | 26.99 | ||
301kWh~ | 28.30 | 26.30 |
九州電力 (スマートファミリープラン) |
サステナブルでんき (従量電灯B) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
30A | 891 | 0 |
40A | 1,188 | ||
50A | 1,485 | ||
60A | 1,782 | ||
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 17.46 | 24.90 |
121~300kWh | 23.06 | ||
301kWh~ | 24.96 |
サステナブルでんき(従量電灯B)の料金体系の特徴
上記で、「サステナブルでんき」の料金体系を記載しましたが、ポイントは以下の通りです。
- 基本料金0円で年間1万円以上節約可能
- 電力量料金は使えば使うほどお得
それぞれ、以下で詳しく説明します。
基本料金0円で年間1万円以上節約可能

サステナブルでんきでは、電気の基本料金が全くかかりません。
基本料金は電気使用有無に関わらず、電力会社の安定供給のために設定されている固定料金になり、ユーザー側からすると意味もなく料金を徴収されていると感じるので、できれば料金を下げたいですよね。
サステナブルでんきの場合、30Aまたは40A以上の世帯向けの契約となり、地域電力会社では年間1.5万円前後の基本料金がかかっているため、その分が節約可能です。
1年間で考えると1~2万円ですが、電気料金は毎年料金がかかるものですので、数十年蓄積すると大きな金額になります。
そのため、基本料金を削減できるならば、早く切り替えたほうがお得です!
電力量料金は使えば使うほどお得!
基本料金が0円ですので、電気料金は電力使用量に応じた料金だけです。
一般的に、地域電力会社の電力量料金は段階性料金を取っており、電力使用量に応じて料金が変化し、電力使用量が増えるほど単価が大きくなる設定となっています。
一方、「サステナブルでんき」も東京・九州を除く地域で段階性料金になっており、地域電力会社とは対照的に電力使用量が増えるほど、電力量料金が安くなる料金体系になっています。
例:北海道エリア
北海道電力 (エネとくポイントプラン) |
サステナブルでんき (従量電灯B) |
||
---|---|---|---|
基本料金 (円) |
40A | 1,254 | 0 |
50A | 1,595 | ||
60A | 1,936 | ||
電力量料金 (円/kWh) |
~120kWh | 23.97 | 31.00 |
121~280kWh | 30.26 | ||
281kWh~ | 33.98 | 31.50 |
電力使用量が少ない時は、地域電力会社の方が電力量料金は安いですが、地域電力会社は電力使用量が増えるほど単価が上がるため、一定の電力使用量(300kWh程度)を超えると、地域電力会社の方が料金は高くなり、電力使用量が増えるほどお得になる構造です。
特に電力使用量が多いファミリー世帯にとって、この料金体系は非常に助かりますよね。
電気料金シミュレーション

ここまで料金体系についてみてきましたが、実際にどの程度の電気料金になるか、地域電力会社に比べてどの程度節約可能かを説明します。
なお、こちらの料金計算は以下前提で実施しています。
- 燃料調整費と再エネ賦課金は算出対象外であり、実際の電気料金とは異なる
- ( )内は地域電力会社の標準プランとの金額差
まずはサステナブルエナジーの電力量料金ですが、基本料金0円で電力使用量に応じた金額がかかるだけですので、契約アンペア数に限らず一定となります。その金額は以下の通りとなります。
東京 | 北海道 | 東北 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100kWh | 2,790円 | 3,200円 | 2,800円 | 2,390円 | 2,770円 | 2,440円 | 2,600円 | 2,640円 | 2,490円 |
200kWh | 5,580円 | 6,400円 | 5,600円 | 4,780円 | 5,540円 | 4,880円 | 5,200円 | 5,280円 | 4,980円 |
300kWh | 8,370円 | 9,590円 | 8,400円 | 7,170円 | 8,310円 | 7,320円 | 7,800円 | 7,920円 | 7,470円 |
400kWh | 11,160円 | 12,740円 | 11,150円 | 9,380円 | 11,060円 | 9,760円 | 10,380円 | 10,550円 | 9,960円 |
500kWh | 13,950円 | 15,890円 | 13,900円 | 11,590円 | 13,810円 | 12,200円 | 12,960円 | 13,180円 | 12,450円 |
600kWh | 16,740円 | 19,040円 | 16,650円 | 13,800円 | 16,560円 | 14,640円 | 15,540円 | 15,810円 | 14,940円 |
700kWh | 19,530円 | 22,190円 | 19,400円 | 16,010円 | 19,310円 | 17,080円 | 18,120円 | 18,440円 | 17,430円 |
800kWh | 22,320円 | 25,340円 | 22,150円 | 18,220円 | 22,060円 | 19,520円 | 20,700円 | 21,070円 | 19,920円 |
上記の金額が、地域電力会社を使用した場合に比べて、どの程度の節約になるのか、以下表にまとめています。
契約アンペア毎に変わってきますので、ご自身の該当するアンペアをクリックしてみてください!(以下表の赤字部分は、地域電力会社に比べて料金が高くなる部分です。)
東京 | 北海道 | 東北 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100kWh | -56円 | ー | ー | ー | ー | 409円 | 524円 | 603円 | -147円 |
200kWh | 220円 | ー | ー | ー | ー | 386円 | 514円 | 676円 | 149円 |
300kWh | 364円 | ー | ー | ー | ー | 255円 | 370円 | 617円 | 333円 |
400kWh | 97円 | ー | ー | ー | ー | -175円 | -6円 | 417円 | 327円 |
500kWh | -170円 | ー | ー | ー | ー | -605円 | -382円 | 217円 | 321円 |
600kWh | -437円 | ー | ー | ー | ー | -1,035円 | -758円 | 17円 | 315円 |
700kWh | -704円 | ー | ー | ー | ー | -1,465円 | -1,134円 | -183円 | 309円 |
800kWh | -971円 | ー | ー | ー | ー | -1,895円 | -1,510円 | -383円 | 303円 |
東京 | 北海道 | 東北 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100kWh | -342円 | -451円 | -323円 | -362円 | -478円 | 409円 | 524円 | 603円 | -444円 |
200kWh | -66円 | -151円 | 79円 | -67円 | -170円 | 386円 | 514円 | 676円 | -148円 |
300kWh | 78円 | -62円 | 346円 | 150円 | 49円 | 255円 | 370円 | 617円 | 36円 |
400kWh | -189円 | -310円 | 168円 | 16円 | -47円 | -175円 | -6円 | 417円 | 30円 |
500kWh | -456円 | -558円 | -10円 | -118円 | -143円 | -605円 | -382円 | 217円 | 24円 |
600kWh | -723円 | -806円 | -188円 | -252円 | -239円 | -1,035円 | -758円 | 17円 | 18円 |
700kWh | -990円 | -1,054円 | -366円 | -386円 | -335円 | -1,465円 | -1,134円 | -183円 | 12円 |
800kWh | -1,257円 | -1,302円 | -544円 | -520円 | -431円 | -1,895円 | -1,510円 | -383円 | 6円 |
東京 | 北海道 | 東北 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100kWh | -628円 | -792円 | -653円 | -604円 | -764円 | 409円 | 524円 | 603円 | -741円 |
200kWh | -352円 | -492円 | -251円 | -309円 | -456円 | 386円 | 514円 | 676円 | -445円 |
300kWh | -208円 | -403円 | 16円 | -92円 | -237円 | 255円 | 370円 | 617円 | -261円 |
400kWh | -475円 | -651円 | -162円 | -226円 | -333円 | -175円 | -6円 | 417円 | -267円 |
500kWh | -742円 | -899円 | -340円 | -360円 | -429円 | -605円 | -382円 | 217円 | -273円 |
600kWh | -1,009円 | -1,147円 | -518円 | -494円 | -525円 | -1,035円 | -758円 | 17円 | -279円 |
700kWh | -1,276円 | -1,395円 | -696円 | -628円 | -621円 | -1,465円 | -1,134円 | -183円 | -285円 |
800kWh | -1,543円 | -1,643円 | -874円 | -762円 | -717円 | -1,895円 | -1,510円 | -383円 | -291円 |
東京 | 北海道 | 東北 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100kWh | -914円 | -1,133円 | -983円 | -846円 | -1,050円 | 409円 | 524円 | 603円 | -1,038円 |
200kWh | -638円 | -833円 | -581円 | -551円 | -742円 | 386円 | 514円 | 676円 | -742円 |
300kWh | -494円 | -744円 | -314円 | -334円 | -523円 | 255円 | 370円 | 617円 | -558円 |
400kWh | -761円 | -992円 | -492円 | -468円 | -619円 | -175円 | -6円 | 417円 | -564円 |
500kWh | -1,028円 | -1,240円 | -670円 | -602円 | -715円 | -605円 | -382円 | 217円 | -570円 |
600kWh | -1,295円 | -1,488円 | -848円 | -736円 | -811円 | -1,035円 | -758円 | 17円 | -576円 |
700kWh | -1,562円 | -1,736円 | -1,026円 | -870円 | -907円 | -1,465円 | -1,134円 | -183円 | -582円 |
800kWh | -1,829円 | -1,984円 | -1,204円 | -1,004円 | -1,003円 | -1,895円 | -1,510円 | -383円 | -588円 |
- 契約アンペア数が50A以上の大きい家庭では、年間1~2万程度の節約に繋がる可能性あり
- 四国電力エリアでは、ほとんど電気料金のメリットはなし
- ファミリー世帯ならば、年間1万円~5万円以上の節約が可能
業界最安水準の料金でおすすめ!
③燃料費調整金額について
ここまで、サステナブルでんきの料金について、①基本料金と②電力量料金に着目して、紹介してきましたが、次に③燃料費調整金額について紹介します。
燃料費調整金額とは、石炭や石油など火力発電に使用する燃料の価格変動に応じて、電気料金を調整する制度です。
燃料価格が上昇した場合には、電気料金へ調整価格を反映して、電気料金も上昇する構造になっています。(燃料価格が下落した場合は、電気料金も値下げとなる)
燃料費調整額を比較検討する上では、燃料費調整単価の上限有無が重要です。上限価格が設定されていない場合、原油価格の上昇が続いた際に燃料費調整額により電気料金も青天井で上昇してしまう可能性があるためです。
そして、サステナブルでんきの約款を確認すると、燃料費調整単価の上限は設定されていません。
現在、ウクライナ問題の影響もあり原油高の状況になっていますが、この状況では上限有無の違いによって2,000円以上の価格差が生じており、いくら基本料金や電力量料金が安くても、それらをすべて帳消しにしてしまうほど、影響力が強いです。
そのため、燃料調整単価の上限が設定されていないサステナブルでんきの契約は、現在の状況ではやめた方がいいと言えます!
燃料費調整単価の詳細について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください!

他の新電力会社との比較
ここまで、サステナブルでんきの料金について紹介してきて、地域電力会社に比べて安価なことはわかりましたが、他の電力販売事業者との比較します。
結論から言うと、サステナブルでんきは燃料費調整単価の上限が設定されていないため、電気料金がそこまでお得とは言えません。
しかし、他の地域においてはより割安な新電力サービスがあり、全国の現在価格設定の中でおすすめ電気会社は以下の通りです!
現在の市況では、燃料費調整単価の上限を設定している電力会社が特におすすめです。
エリア | おすすめ電力会社 |
東京 | ドコモでんき |
北海道 | ドコモでんき |
東北 | ドコモでんき |
北陸 | ドコモでんき |
中部 | ドコモでんき |
関西 | 奈良電力 |
中国 | ドコモでんき |
四国 | ドコモでんき |
九州 | ドコモでんき |
沖縄 | (調査中) |
ドコモでんき、奈良電力については、以下記事からどうぞ!


サステナブルでんきの電気料金以外の特徴
ここまで、サステナブルでんきの電気料金に着目した特徴を見てきましたが、電気料金以外の特徴を紹介します。
- SDGsへの積極的な取り組み
- 解約料金も0円で、嫌ならすぐに解約可能
- デマンドレスポンスサービスで電力需要に応じた料金調整
以下で、それぞれ詳しく見てみます。
SDGsへの積極的な取り組み

SDGsとは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことで、2030年までに世界全体で社会課題解決を目的に17のゴールが設定されています。
その中の一つに「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」という項目があり、日本を含め世界で持続可能な社会を目指して、クリーンなエネルギー源である再生可能エネルギー(風力、太陽光等)の活用が推進されています。
そんな中、サステナブルエナジーは再生可能エネルギー100%を目指すことをHP上でも宣言しており、地球に優しいサービスを目指しています。
解約料金も0円。嫌ならすぐに辞められる
サステナブルでんきは、途中解約料金や違約金が一切かかりません。
そのため、サービスを使い始めてみて不満があれば、すぐに無料で別の電気事業者に切り替え可能です。
この柔軟性の高さも無駄で納得しがたい違約金を取られることがなく、非常に好感度が持てますね。
デマンドレスポンスサービスで電力需要に応じた料金調整
サステナブルでんきでは、2022年8月分の電気料金より、「デマンドレスポンスサービス」を導入することを発表しています。
このデマンドレスポンスサービスとは何かというと、要するに電気を使う人が多い時間帯(需要が大きい)の電気料金は高くなり、使い人が少ない時間帯(需要が小さい)は電気料金を安くするという料金体系です。
サステナブルエナジーのHPに掲載されているいかのイメージがわかりやすいと思います。

昨今、日本では原子力発電所の停止や2022年3月の東北の地震による火力発電所の停止等が影響して、電力不足が社会問題となっています。
デマンドレスポンスサービスの目的としては、電気の需要と料金を連動させることで、電力ピークの時間帯の電気使用量を低減させることに繋がり、電量不足という社会問題解決に繋がるということです。
ユーザー側としては、上に添付したようなグラフをHP上から確認することができ、これに応じて電気の使い方を調整することで、電力ピークの分散化と電気料金の節約に繋がるわけです。
しかし、社会問題解決というと聞こえはいいですが、要するに電力需要が大きい時間帯に多くの電気料金を支払わなければいけないですので、ユーザー側としてはデメリットになる可能性もあり、結局は運営会社側の収益調整のための施策とも言えますので、注意は必要です。
サステナブルでんきの注意点

ここまで主にサステナブルでんきの長所についてみてきましたが、注意点についても説明します。
- オール電化は未対応
- 契約アンペアの変更は不可能
- デマンドレスポンスサービスで予想より料金割高の可能性
それぞれ、以下で詳しく見てみます。
オール電化は未対応
オール電化とは、通常はガスを利用する調理や給湯等を含め、家庭で必要となるエネルギーをすべて電力で賄える住宅の事です。
サステナブルでんきですが、残念ながらオール電化住宅には対応していないため、この場合別の電力会社と契約する必要があります。
契約アンペアの変更は不可能
サステナブルでんきでは、基本的に契約期間中に契約アンペア数の変更ができません。
また、地域により異なりますが、契約可能な最低アンペア数が定められています。
そのため、最低アンペア数に満たない場合や契約アンペア数を増やす可能性がある場合は、サステナブルでんきとの契約前に現在契約中の電力会社でアンペア数の変更を実施してから、契約をする必要があります。
デマンドレスポンスサービスで予想より料金割高の可能性
特徴にも記載しましたが、サステナブルでんきでは、「デマンドレスポンスサービス」という電力需要に応じて、電気料金に調整が入るサービスを導入しています。
これにより、電気料金が割安になる可能性もありますが、逆に割高になる可能性もあります。
夕方の電力ピーク時に家で活動することが多い方は、料金が割高になる可能性がありますので、サステナブルでんきの契約は避けた方がいいかもしれません。
サステナブルでんきの口コミは?
実際にSNS上で、サステナブルでんきを使用している方の口コミや評判を確認してみましたが、特に見つかりませんでした。
サービスに関する不満等もありませんでしたので、問題なく使用できていると想定されます。
サステナブルでんきの申し込み方法

サステナブルでんきの申し込みに必要な書類や申し込み方法を説明します。
なお、サステナブルエナジーは2022年3月から新規申し込み受付を停止しておりましたが、2022年6月21月より受付を再開しています。
申し込みに必要な情報
まず申し込みに必要な情報は以下の通りとなります。
- お客様基本情報(住所、電話番号等)
- 現在使用中の電気料金に関わる情報
現在使用中の電気料金に関わる情報については、以下のような検針票やHPのマイページからご確認ください!

Webでの申し込みの手順
サステナブルでんきは、Webからの申し込みのみを受け付けており、手順は以下の通りになります。
- サステナブルでんきのHPにアクセス(左のリンクをクリック)
- 規約の確認
- 必要情報を入力
- サステナブルでんきのHPアクセスすると以下ページに飛びますので、ページ右上にある「お申し込み」をクリックしてください(ページ下部にあるオレンジ色の「お申込み」ボタンでも問題ありません)
- 次に、以下の画面に移行しますので、「同意する」にチェックをつけ、「お申込みフォームへ」をクリックしてください
- 次に、以下のお申込みフォームが出てきますので、ここに必要情報を入力し、申し込みを完了させます
以上が、サステナブルでんきの申し込み方法になりますが、非常に簡単ですね!!
基本料金0円のシンプルな料金体系!
サステナブルでんきよりも魅力的な新電力サービスはありあります!

当記事では、サステナブルでんきの特徴について紹介してきましたが、改めて掲載すると以下の通りとなります。
- 基本料金は0円
- 使えば使うほど電力料金はお得で、ファミリー世帯におすすめ!
- SDGsへの積極的な取り組み
- 燃料費調整額の上限なし
- オール電化は未対応
- デマンドレスポンスサービスで電気料金が割高になる可能性あり
SDGsへの積極的な取り組みを発表するなど魅力的な点もありますが、2022年7月の値上げにより、価格面でのメリットはかなり低下しており、魅力的な価格帯のサービスは他にもある状況です。
また、燃料調整単価の上限が設定されていないため、現在の市況においては地域電力会社より割高になる可能性が高く、オクトパスエナジーの契約はおすすめできません!
他の地域においてより割安な新電力サービスがあり、全国の現在価格設定の中でおすすめ電気会社は以下の通りです!
現在の市況では、燃料費調整単価の上限を設定している電力会社が特におすすめです。
エリア | おすすめ電力会社 |
東京 | ドコモでんき |
北海道 | ドコモでんき |
東北 | ドコモでんき |
北陸 | ドコモでんき |
中部 | ドコモでんき |
関西 | 奈良電力 |
中国 | ドコモでんき |
四国 | ドコモでんき |
九州 | ドコモでんき |
沖縄 | (調査中) |
ドコモでんき、奈良電力については、以下記事からどうぞ!

